MAIN-2-Special

突発上級者向けプチ企画
メタルを“にぃに”と呼んでみた。

「お兄ちゃん」
「何だ」
俺の自室でくつろぐが、ソファのクッションを抱えてとある許可を求めてきた。

「“にぃに”って呼んでいい?」

「…?!」
危うく咽るところだった。“にぃに”だと…どこから引っ張ってきた?
「にぃにって、お兄ちゃんって意味なんだって。もっと親しみを込めたいときに言うみたいだから、いいなと思って」
「どこで知った」
「えーと、インターネット」
「……」
きっずフィルターはどうした。…仕事放棄か?
通常ならの使うPCにはフィルタリングプログラムを入れてあるので、有害サイト(ただし博士と俺基準)へのアクセスは不可能なはずだ。
しかし彼女が知り得たということは、さしたる問題ではないとプログラムが判断したということか。
「にぃに?いや、にーに?どっちが正解なんだろう。どっちがいい?」
「…好きにしろ」
以前に俺が調べた結果、前者は142万件、後者は119万件のヒットだった。彼女は、100万件に満たない“にいに”や“にーにー”よりも主流の選択をしている。

「じゃあ…にぃに、にするね。にぃにー」
こんな呼称程度、他に何か変わるというわけでもない。
「……何でもいいが、弟どもがいるところでは言うな」
「え、うん」
だが…あいつらの耳に入ると、煩くなりそうで面倒だ。に釘を刺して、俺は彼女の抱えるクッションを取り上げた。
――お前の抱きしめる相手は、そんな“モノ”ではないはずだ。



CAUTION!!
※新しいSSは一つ。
※既出を“お兄ちゃん”→“にぃに”に変換しただけのも置いてます。
でも“メタル兄”はそのまま。(これは他者の目を気にするメタルの所為dぐはっメタブレ喰らtt)
 


「にぃに…お出かけする時間が――」
抱きしめた感触が心地よいので、しばらくそのままでいた。顔は見えないが…彼女は困った表情でいるだろう。
夜ではないのでこれ以上に何も出来ないのがもどかしい。このまま戯れても、に口外厳禁と一言添えれば禁破りが洩れることもないだろうが、彼女と二人で出掛ける機会もそう多くはない。
「…ふ」
離れ間際に、すぐ傍の耳元に息を吹きかけたらびくりと反応した。
「出掛けるぞ」
わざと低い声で囁くと、は少し目を潤ませていた。
「ぅ、にぃにの…いじわる」
…満更、悪くはない響きだった。







◎≡≡ SHORT SHORT ◎≡≡


◎≡≡ 過去のにぃに ◎≡≡
別名焼き増し企画。にぃに呼びに萌える上級者向け。…X'masの最後だけ読んで↑を読めば十分な気がs(ry
※()部分は“にぃに”変換ナシですのでご注意。話の前後が気になる方だけどうぞ。


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どうせなら公開してから後悔しようと思って、出してみました。全くの勢いです。
実の兄妹でもないのに、"にぃに"…ほのかに犯罪の香りがするのは、私の気のせいでしょうか。