"I'm your Valentine, Baby!" Extra

※にぃにver.

+--もうなんだこれ…なおまけ--+

嵐のようなキスを浴びせてから、そのまま彼女を“向こう側まで送ってやった”俺は、傍らで静かに彼女が目覚めるのを待っていた。
「あれ…、にぃ…に?」
「おはよう、。といっても…今は夜だ」
虚ろに俺を見るその姿もまた堪らない。こんな無防備な姿を晒すのは、俺だけでいい。
「夜…?なんで――あっ」
「随分いい反応だったな…そんなに好かったか?」
俺は起き抜けに少し意地の悪い質問を訊ねた。
「わあぁそういうことを真顔で言わないで!」
「本当のことだ」
これで完全に覚醒した彼女はどんどん顔を赤くして、掛け物を握りながら上目遣いで俺に呟いた。

「…だって、わたしのヴァレンタインさんと初めてあんな事したんだもん」

「……ッ!」
これは予想できなかった。しかし期待以上だった。
…いつでもは俺を失望させない。本当に素晴らしい。
「…なら、質問の答えは肯定…だな?」
「う、ん…」
今さら掛け物で顔を半分隠しても、俺にはどんな表情か見通せる。

「そうか――」
俺は、博士からの特別許可を思い出していた。
彼女が来たら好きにさせる――これを守れば、翌朝まで己の自由にして構わない。
「そうだにぃに。その…チョコレート、食べてみてよ」
「望みとあらば…」
「ん?」
だが…手作りのチョコレートよりも、俺には優先させたいことがある。
「っ?!待っ――」
起こした身体を再び俺に倒されたは、まともに言葉を返せずに天を仰いだ。
…朝までお前を溶かし尽くしてやろう」
これでも間違ってはいないはずだ。…彼女の思うところとは、異なるかもしれないが。
……まだ夜は長い。その間に本来の望みを叶えることも出来るだろう。

可愛い俺のヴァレンタイン。今宵…俺だけに溶かされるチョコレートであれ――。


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ヤンデレのにぃにに死ぬほど愛されて眠れない女子。不憫。