CHAT-log 101015

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#6
00:58:52 あさとこつ クイッケメンがやりやがった
00:58:59 太刀岡 <●><●>
00:59:12 konazato★ ゆう様乙でございます!はふう…///っ]E[
00:59:17 ゆう 短くてすみませぬ
00:59:25 konazato★ 十二分でございます!
00:59:31 風霧 不覚にもクイックでティウンしました…!!>ゆうさん
00:59:45 あさとこつ 呼吸ができない 発作が起きたようだどうしてくれる責任とってお嫁にしなさい!
00:59:53 aki これはいい△!ゆうさんおつですッ!
01:00:02 太刀岡 すごく おいしい です っ]E[
01:00:19 風霧 ご馳走様でした!!つ]E[>ゆうさん
01:00:53 あさとこつ ノシ ぼくも できた
01:00:58 gla Aクイックかっこいい(;´Д`)ハァハァ
01:01:05 ゆう Eごくごく お嫁さんいらっしゃーいA(´∀`)A

01:01:23 風霧 衛生兵来てくれwww
01:01:33 あさとこつ うるあああああ  ≡\(゜∀゜)/ いま、お嫁に逝きます
01:01:49 風霧 ワクテカです!!>あさとこつさん
01:01:53 ゆう 今度はあさとこつさんが爆撃なさる……!
01:02:14 あさとこつ お題は「自転車」。相手が誰かは…まあ、察してくれ
01:02:27 gla おkwww

01:02:40 あさとこつ 長いので分けまする    長文っていうか密度注意
01:02:45 konazato★ まって。コール
01:02:51 *info* ブルースお兄さまも閲覧中です。
01:02:51 あさとこつ 文字のね
01:02:58 konazato★ おkkk
01:03:02 風霧 空襲警報発令!!近くの防空壕に避難しつつも萌え補給されたし!!
01:03:04 konazato★ 作品来たよ!!!!!



01:04:13
若ワイリー@あさとこつ様 「自転車」[1/2]


「あの、代わりましょうか?」
「い、ら、ん…!」

きつい坂道を。
人ひとり後ろに乗せながら、汗だくになってペダルを踏みしめる人。
肩越しに見えるその顔が酷く辛そうで、何度目かになる言葉をまた投げかける。

「やっぱり、トーマスさんに車回して貰った方が」
「この部品は俺が発注したものだ…っ!奴なんぞに任せられるか!」

じゃあなぜ自分を連れて出たのかが分からない彼女だ。
いつも彼が羽織っている白衣は、お荷物になっている自分の腕の中で丸められている。
ハンドルを握る腕は袖を捲って肌色が露わだけれど、その分血管が浮いていて、
それだけ必死にこの坂を終えようとしているのが分かる。

普段インドアで研究にばかり精を出しているから、きっと体力はそうない彼。
免許も持っていないらしい彼。
その癖、ここで彼女が地面に足を下ろす事も許さないのだから、困った男だった。

「降りるなよ、今降りたらお前を置いて行くぞ…っ!」

どちらかといえば降りて歩く方が早いと思う。速度的に。
あえて口には出さないけれど、荒い呼吸で喉を鳴らす彼を見ているとそうもいかない。
眼鏡の奥の瞳が次第に虚ろになってきているような気もするし、顔色も良くない。


01:04:33

若ワイリー@あさとこつ様 「自転車」[2/2]

流石にもう止めさせなければ色々と危ないんじゃないかと思い、腰を浮かす。

「私!降りま」
「ばっ…!掴まってろド阿呆っ!!」
「え?」

その途端。傾斜角が逆転した。
がくんと揺れる車体。轟と唸りを上げて吹き抜ける風の音。
彼は坂の頭頂部に到達していたのだ。かくて訪れるのは「下り坂」。

「ひっ…きゃわああああああああああああ!!」

ジェットコースターに変貌する手動のマシン。車輪が悲鳴を上げるほど。
先ほどまでの愚鈍が嘘のように加速加速加速する。
浮かせた腰が後部座席に逆戻りして、周りの景色が尋常ならざるスピードで吹き飛んでいく。
ベルトも命綱もない中で縋るものが欲しくて、無我夢中で目の前の背中にしがみついた。
汗とコーヒーの匂いがした。

「はっははははははは!!」
「なんで笑ってるんですか!?怖い怖いとめてー!!」

どれだけそうしていたのかは定かではないが。
長い道が終わったとき、彼が妙にすっきりした笑みを浮かべていた事は確かなようだ。

「次はお前がやってみるか?」
「しません!アルバートさんのバカ!」







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