プロポーズも出来ない、こんな世の中じゃ。



「博士っ!」
「…何じゃ、ジェミニ。戻って早々に」
「どうして私との間で籍を入れられないんです?」
「……はあ?」
「私はね、明確な物的証拠がほしいんです。そうしたら、彼女を連れて任務に赴いてもよいでしょう?」
「…ロボットでそんなことを考える奴など居らんからじゃろ」
「成程…私たちが高度なAIを有しているが故の感情なのか…」
「分かったか。ワシの息子どもは、そこいらのポンコツとは性能が違うんじゃ」

「ああ。でしたら博士、法から変えればよいでありませんか。早く世界征服して下さい」
「……ならば、ジェミニ。ワシもお前に言いたいことがあるぞ」
「聞きましょう、我がマスター?」
「お前はもっと協力しなさい!どうして行く先行く先成果が出ん!?」
「そんなの、と離れていてはモチベーションが違う。やる気が出るわけないでしょう。」
「…ホロはどうした、お前さんの愛するホロが居るじゃろう」
「…………(…ああ…君もそう……うん…)」
「勝手におのれの世界に入るな!せめて表に出しなさい、ワシを蔑ろにしよって!」

「こんな時に私のホロを出すのは勿体ないですが…仕方ありませんね」
「仮にも創造主命令じゃぞ」
『…博士。俺も彼と意見が一致している。と婚姻させてくれ』
「今度はホロか、ややこしい…。お前からも本体に言ってくれ。“ならば任務は手早く遂行しろ”と」
『そんなの、と離れていてはモチベーションが違う。やる気が出るわけないだろ。』
「それは先にも聞いたわ!」
『愛する本体と想いは同じだ。は彼と同列に愛する存在、仕事に差し支えるのも当然だ』
「ほら博士。私のホロもこう言っているんですよ。仕事なんて手に付きませんよ。」
「……どうしてそんな、堂々としとるんじゃ…。このままでは世界征服が遠いと、何故分からん…」


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ホロ=ホログラフ。
エロナルシストのはずが、若干電波のかほりのする聞き分けのない子になっていた不思議。
エロナル成分は、一人だけの時か女子がいる時に発動するよ。きっと。