酔いどれ通信。 〜シャドー編〜

"code=4.1.10.0.2.4." ...with HEAT and WOOD


「ヒートちゃん、食器かたした?」
「バッチリだよー。は?」
「こっちもお掃除終了!ウッドもそっち終わった?」
「あ、うん。…ねえ、これ…通信入ってない?」
「え!ほ、本当だ!いつの間にオンになってたんだろ」
『……やっと気付いたな』
「し、シャドーさん!!」

『実にテキパキとした手順で、素晴らしい清掃っぷりだった』
「どうして通信入ってるのに、言ってくれなかったの!?」
『そのほうが、貴女の素を見られて得だと思ったからだ』
「……そう、ですか…」
『結果、非常に得だった。いいカメラアングルだったので、見えそうで見えないのもまたよかった』
「あの…何が見え――」
『時に、そちらは変わりないか』
「ん?変わりは…ないけど」
『そうか。』
「えーと…シャドーさんのほうこそ、どうしたの?いつもはもっと遅くに通信してるのに」
『…声が、聞きたかった』
「えっ…」
『姿も、このアイセンサに映したかった』
「…っ」
『それだけでは、理由にならないか…?』
「……なり、ます」
『…早く、直接会いたいものだな』
「そんなこと言うと、我慢してるのに会いたくなる…」
『済まない。寂しいのは私だけではない、か』
「そうだよ…。わたしだってシャドーさんに――……」

「うわー二人だけの空間が…」
「…あれでゲロ酔いだってんだから、イケメンは得だよね」
「…通信を勝手にオンにしたの、ヒートでしょ?」
「とーぜん。」
「ヒートに得なことでもあるの?」
「もちろん交換条件で、撮影データ抜いてもらえることになってるよ。あ、ウッドもいる?きっとぱんちr――」
「ちょ、待っ…!(これで首を縦に振ったら、僕も同罪じゃないか…!)」


←BACK | RETURN TO MENU || ...WEB CLAP?

酔わば素直になりにけり。シャドーは酔ってもわかりにくそう。
オイシイ部分があれば何でも構わないヒート。
実はそれなりに健全だったりするウッド。

シャドーさんは気に入った銘柄ができると、それしか呑まない感じがする。イメージは日本酒。